歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。こちらは、歯並びを整えるための一般的な矯正治療法で、「ワイヤー矯正」とも呼ばれます。定期的に調整を行うことで、理想的な噛み合わせと美しい歯並びを目指します。
特徴
- 適応範囲が広く、重度の歯並びの乱れにも対応可能
- 歯を正確に動かせるため、仕上がりの精度が高い
- 装置が目立ちやすく、歯磨きがしにくい場合がある
- 装置による違和感や口内の痛みを感じることがある
矯正治療とは、歯並びや噛み合わせを整え、見た目と機能の両方を改善する治療です。 ただ単に歯をきれいに並べるだけでなく、口元の印象や顔全体のバランスを考えながら整えることが大切です。歯並びが整うことで、笑顔が自然になり、口元の突出感が解消されることもあります。
また、歯の位置が正しくなることで、噛む力のバランスが整い、食事がしやすくなるだけでなく、発音の改善にもつながることがあります。 見た目の変化だけでなく、歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクを減らすこともでき、長く健康な歯を維持しやすくなります。
治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの方法があり、歯の状態や生活スタイルに合わせて選択します。期間は数ヶ月から数年かかることが一般的ですが、治療が終わる頃には、より自然で美しい口元と健康的な噛み合わせを手に入れることができます。
矯正治療は、単に歯を並べるだけでなく、口元の印象や顔の調和を考えながら、美しさと機能性を両立させる治療です。 笑顔や噛みやすさに違和感を感じている方は、一度相談してみることをおすすめします。
歯並びや噛み合わせの乱れは、見た目だけでなく、全身の健康にも影響を与えます。 噛み合わせが悪いと食べ物をしっかり噛み砕けず、胃や腸に負担をかけることで消化不良を引き起こしやすくなります。
また、噛み合わせのズレが顎関節に負担をかけ、顎関節症の原因となったり、片側だけで噛むクセがつくことで顔の左右バランスが崩れることもあります。さらに、歯のズレが首や肩の筋肉に影響を与え、肩こりや頭痛の原因になることがあり、歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の緊張も不調を引き起こす要因となります。
歯並びの乱れは、発音に影響を及ぼしたり、口呼吸を引き起こすことで口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病のリスクを高めることもあります。また、噛み合わせのズレは姿勢にも影響を与え、無意識のうちに片側だけで噛むことで全身のバランスが崩れ、腰痛や膝の痛みにつながることもあります。このように、歯並びの問題は全身の健康と深く関係しているため、早めに改善することで噛みやすさや体のバランスが整い、より快適な生活を送ることができます。
矯正治療は、見た目の美しさだけでなく、噛む機能や健康維持にも大きなメリットがあります。
矯正装置が付いていると歯磨きがしにくく、食べかすやプラークが溜まりやすいため、虫歯のリスクが高くなります。 ワイヤー矯正の場合は、専用の歯ブラシやデンタルフロスを活用し、装置の周りまでしっかり磨くことが大切です。 マウスピース矯正でも、装着前にしっかり歯を磨かないと、マウスピース内に汚れが溜まりやすくなるため、丁寧な歯磨きを心がけましょう。
矯正治療中は、歯ブラシだけでは落としきれない汚れが増えるため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが重要です。 専門的なクリーニングで歯石やプラークを除去し、虫歯や歯周病を予防することで、矯正治療をスムーズに進めることができます。通常は1〜3ヶ月ごとのクリーニングがおすすめです。
矯正治療中は、硬いものや粘着性のある食べ物を控えることが大切です。特にワイヤー矯正の場合、装置が外れたりワイヤーが曲がる原因になるため、ガムやキャラメル、硬いせんべいなどは注意が必要です。 また、歯ぎしりや食いしばりのクセがあると、歯に過度な力がかかり、歯の動きを妨げることがあります。ストレス管理や、就寝時のマウスピースの使用なども検討しましょう。
矯正治療は、単に歯並びを整えるだけでなく、口元の印象を美しくし、噛みやすさや健康を長く保つための大切な治療です。歯並びや噛み合わせが整うことで、笑顔に自信が持てるようになり、食事や発音がスムーズになるなど、日常生活にも嬉しい変化が生まれます。
当院では、一人ひとりのお悩みやライフスタイルに寄り添い、無理なく続けられる矯正治療をご提案いたします。矯正を始めるタイミングや方法について不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。
美しい歯並びと健康的な噛み合わせは、一生の財産です。 矯正治療を通じて、より自然で快適な口元を手に入れるお手伝いをさせていただきます。あなたにとって最適な治療方法を一緒に考えていきましょう。
抜歯矯正は、歯を並べるためのスペースを確保するために小臼歯などを抜いて行う矯正方法です。 歯並びが大きく乱れている場合や、口元の突出感を抑えたい場合に選択されることが多く、歯がきれいに収まり、噛み合わせが整いやすいというメリットがあります。 一方で、健康な歯を抜く必要があるため、慎重な判断が求められます。
非抜歯矯正は、歯を抜かずに歯列を広げたり、歯の側面をわずかに削ることでスペースを確保する矯正方法です。 抜歯をしないため、治療後の歯の本数がそのまま維持できるのがメリットですが、スペースが十分に確保できない場合は歯並びの調整に限界があることもあります。 どちらの方法が適しているかは、歯並びの状態や口元のバランスを見ながら決定するため、しっかりとした診断が必要です。
成人矯正は、見た目と機能を改善し、長期的な健康にもつながる治療ですが、時間やコストなどの負担もあるため、ライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。こちらは、歯並びを整えるための一般的な矯正治療法で、「ワイヤー矯正」とも呼ばれます。定期的に調整を行うことで、理想的な噛み合わせと美しい歯並びを目指します。
マウスピースを使って、少しずつ歯を動かす矯正方法です。目立ちにくく、取り外しが可能なため、食事や歯磨きもしやすいのが特徴です。見た目を気にする方や、仕事上ワイヤーが難しい方に人気の治療法です。
ブラケット矯正は、適応範囲が広く確実な歯の移動が可能ですが、装置が目立つことがデメリットです。一方、マウスピース矯正は目立ちにくく快適ですが、適応できる症例に制限があるため、どちらが最適かは歯の状態やライフスタイルによって選ぶことが大切です。
矯正治療は長期間にわたりますが、少しずつ歯並びが変わることで、見た目や噛みやすさの改善を実感できます。無理なく続けられる方法を選び、定期的な通院と適切なケアをしていきましょう。
部分矯正とは、前歯など気になる部分だけを動かして歯並びを整える矯正治療のことです。全体的な矯正と比べて治療期間が短く、費用も抑えられるため、「前歯の軽いガタつきを整えたい」「噛み合わせは問題ないけれど、見た目だけ改善したい」という方に向いています。
部分矯正の主な特徴として、前歯のねじれやすき間を調整することができ、軽度の歯列不正ならワイヤー矯正やマウスピース矯正で対応可能です。
ただし、奥歯の噛み合わせに大きなズレがある場合や、歯並び全体を整える必要がある場合は、部分矯正では対応できないこともあります部分矯正は、気になる部分だけを短期間で改善できる手軽な矯正方法ですが、適応できる症例には限りがあります。
全顎矯正と同一で、ワイヤーとマウスピースになります。
前歯の軽いガタつきや、歯と歯の間の隙間(空隙歯列)など、比較的軽度な歯並びの乱れに対して部分矯正は効果的です。
以前に矯正治療を受けたものの、時間の経過とともに歯が少し戻ってしまった場合、部分矯正で再度整えることが可能です。
歯の重なりが大きい場合や、歯の位置が大きくずれている場合は、部分矯正では対応が難しく、全体的な矯正治療が必要となることがあります。
顎の骨の位置や形状に起因する不正咬合(例えば、受け口や開咬など)の場合、部分矯正だけでは対応できず、外科的な治療を含む全体的な矯正が必要となることがあります。
深い噛み合わせ(過蓋咬合)や、前歯が噛み合わない状態(開咬)など、噛み合わせ全体に問題がある場合、部分矯正では十分な改善が難しいことがあります。
骨の代謝は年齢とともにゆるやかになりますが、生涯にわたり歯は動かせますので、矯正治療は何歳でも可能です。大人の場合は歯周病の管理や噛み合わせの微調整が重要で、ミニスクリューなど補助装置を併用すると短期間で安定した移動が可能です。健康な歯ぐきと十分な骨量があれば70代でも治療を受けられます。
平均は1年半〜3年ですが、抜歯の有無、骨の硬さ、装置の種類で前後します。歯の移動自体は12〜24か月、その後にリテーナーで骨を固める保定期間が6〜18か月程度かかるのが一般的です。インビザラインなどのマウスピース矯正の軽度症例なら12か月以内で終わることもあります。
ブラケットやワイヤーの周囲は食べかすが溜まりやすく、磨き残しが続くと虫歯や白濁斑が発生しやすくなります。
歯間ブラシやワンタフトブラシで装置周囲を個別に清掃し、就寝前にフッ素洗口液を併用すればリスクは大きく下げられます。
マウスピース矯正の場合は、食事中マウスピースを外すことができるため、虫歯になる危険性は比較的下がります。ただし、歯と歯の間に隙間が空くため、注意して磨く必要がございます。
歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、矯正終了後にリテーナーを指示どおり装着しないと後戻りが生じます。最初の半年は終日、その後は就寝時のみなど段階的に減らし、骨と歯根膜が安定するまで最低1〜2年は継続することが望ましいです。