ホワイトニング
ホームホワイトニングについて

ホームホワイトニングとは、ご自宅で行う歯のホワイトニング方法です。歯科医院で専用のマウスピースを作成し、自宅でホワイトニング剤を入れて装着することで、徐々に歯を白くしていく治療法です。即効性のあるオフィスホワイトニングと比べると効果がゆっくり現れますが、白さが長持ちしやすく、自然な仕上がりになるのが特徴です。
ホームホワイトニングがおすすめな方
ホワイトニングには、歯科医院で短時間で施術するオフィスホワイトニングと、自宅でじっくり白くしていくホームホワイトニングの2種類があります。その中で、ホームホワイトニングが向いているのは、以下のような方です。
- 忙しくて歯科医院に何度も通えない方(自宅で好きな時間にケアできる)
- 白さを長く持続させたい方(オフィスホワイトニングより効果が持続しやすい)
- 自然な仕上がりを求める方(徐々に白くなるため、不自然な白さになりにくい)
- 歯の知覚過敏が心配な方(低濃度の薬剤を使用するため、刺激が少ない)
- ホワイトニングの効果をコントロールしたい方(自分の希望する白さになるまで続けられる)
ホームホワイトニングは、時間をかけてじっくり白くしていくため、自然な白さを求める方や、忙しい方に最適です。また、オフィスホワイトニング後のメンテナンスとしても活用できるため、より長く白さをキープしたい方にもおすすめです。
ホームホワイトニングのメリット・デメリット
メリット
- 白さが長持ちしやすい低濃度のホワイトニング剤を長時間作用させるため、歯の内側からじっくりと白くなり、色戻りがしにくい。
- 自分のペースでケアできる自宅で好きな時間にできるため、忙しくて通院が難しい方でも無理なく続けられる。
- 自然な仕上がりになる徐々に白くなるため、不自然に白くなりすぎず、自分に合った白さに調整できる。
デメリット
- 効果が出るまで時間がかかるオフィスホワイトニングと比べて低濃度の薬剤を使用するため、白さを実感するまでに2週間ほどかかることが多い。
- 毎日継続する手間がかかる1日数時間、決められた期間マウスピースを装着する必要があり、続けられないと十分な効果が得られない。
- 知覚過敏が出ることがある薬剤の作用により、一時的に歯がしみる症状が出ることがあり、知覚過敏がある方は注意が必要。
オフィスホワイトニングについて

オフィスホワイトニングは、歯科医院で専門の機器と高濃度のホワイトニング剤を使用して、短時間で歯を白くする方法です。施術は歯科医師や歯科衛生士が行い、1回の施術で効果を実感しやすいのが特徴です。
オフィスホワイトニングがおすすめな方
- すぐに歯を白くしたい(イベント前、写真撮影がある方)
- 自分でホワイトニングを継続するのが面倒な方
- ムラのない均一な白さを求める方
- ホームホワイトニングで効果を実感しにくかった方
オフィスホワイトニングのメリット・デメリット
メリット
- 短時間で効果を実感できる1回の施術(約60~90分)で、歯が数段階白くなるため、すぐに変化を実感できる。
- プロによる施術でムラなく仕上がる歯科医師・歯科衛生士が行うため、均一に白くなり、仕上がりが自然で美しい。
- 自分で続ける手間がかからないホームホワイトニングのように毎日マウスピースを装着する必要がなく、通院するだけで完了する。
デメリット
- 色戻りしやすい高濃度の薬剤で歯の表面を素早く白くするため、ホームホワイトニングに比べて持続期間が短く、定期的なタッチアップが必要。
- 施術後に知覚過敏が出ることがある薬剤の影響で、一時的に歯がしみることがあり、特に歯が薄い方や知覚過敏がある方は注意が必要。
- 費用が比較的高い1回あたりの費用がホームホワイトニングより高め(相場:1回2~5万円程度)で、効果を維持するには複数回の施術が必要になる場合もある。
デュアルホワイトニングについて

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニング(歯科医院で施術)とホームホワイトニング(自宅で継続する)の両方を組み合わせた方法で、それぞれの利点を活かしながら、より効果的に歯を白くすることができます。
デュアルホワイトニングのメリット・デメリット
メリット
- 即効性と持続性の両方を得られるオフィスホワイトニングで短期間で白さを実感し、ホームホワイトニングでさらに色を定着させ、長期間維持できる。
- 色戻りが少なく、より自然な白さをキープできるホームホワイトニングだけでは得にくい白さをオフィスホワイトニングで素早く実現し、その後のホームケアで色戻りを防げる。
- 白さのコントロールがしやすいオフィスホワイトニングで基礎的な白さをつくり、その後ホームホワイトニングで理想の白さまで調整できる。
デメリット
- 費用がかかるオフィスとホームの両方を行うため、単体のホワイトニングよりも費用が高くなる(相場:約5~10万円)。
- 知覚過敏が出る可能性が高いオフィスホワイトニング後すぐにホームホワイトニングを開始すると、歯がしみやすくなることがあるため、適切なスケジュール管理が必要。
- ホームホワイトニングの継続が必要オフィスホワイトニングだけで終わらせられないため、自宅でのホワイトニングを継続する手間がかかる。
まとめ
デュアルホワイトニングは、短期間でしっかり白くし、長く白さをキープしたい方に最適な方法です。即効性と持続性の両方を兼ね備えているため、最も効果的なホワイトニング方法ですが、その分費用や継続の手間、知覚過敏のリスクを考慮する必要があります。
「できるだけ白く、長く維持したい」という方には、最もおすすめのホワイトニング方法です。
よくある質問
- Q. ホワイトニングとクリーニングは何が違う?
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クリーニングは歯石や着色を機械でこすり落とし「本来の色」に戻す処置。ホワイトニングは過酸化水素を浸透させ歯の内側の色素を分解し、もとの色より数段白くする美容施術です。仕上げに再石灰化コートを行うとツヤと持ちが向上します。
- Q. 施術は痛いですか?
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薬剤が象牙細管に作用すると一時的に「キーン」としみることがありますが大半は24時間以内に消失します。知覚過敏用のジェルやフッ素を併用すると症状はさらに軽減できます。不安があれば事前に鎮痛剤を処方しますのでお申し出ください。
- Q. 何回くらい必要?
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オフィスホワイトニングは1回で効果を感じる方が多いものの、理想色に合わせて2~3回行うと色ムラが少なく安定します。ホームホワイトニングでは1日1~2時間の装着を2週間続けるのが標準的。組み合わせると後戻りも抑えられます。
- Q. 施術後の注意点は?
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漂白直後は色素が入りやすい「脱灰モード」になっています。
- 24時間はカレー・赤ワイン・コーヒーを控える
- 喫煙は再着色と知覚過敏の原因になるため禁煙推奨
白湯や牛乳、白身魚など色の薄い食品で過ごし、就寝前にフッ素入り歯みがきで再石灰化を促すと白さが長持ちします。
- Q. 差し歯や詰め物も白くなりますか?
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ホワイトニング剤は天然歯のみに作用するため、レジンやセラミックの色は変わりません。周囲の歯が白くなると色調差が目立つ場合があるので、ホワイトニング後に詰め物を作り替えるか、事前に目標シェードを決めて計画すると自然に仕上がります。