親知らず抜歯後の注意点
抜歯後は何に気をつけるべきか

抜歯後の腫れは、骨や組織に生じた外傷に対する自然な炎症反応です。特に骨を削ったり、歯を分割した場合には腫れが強くなることがあります。腫れは通常、1~3日目にピークを迎え、1週間ほどで徐々に治まります。
冷やし方
抜歯当日から翌日にかけて、濡れタオルや冷却パックを使い、短時間(10~15分程度)患部の外側を冷やすことで腫れを抑える効果があります。ただし、冷やしすぎると血行が悪くなり、治癒を妨げる可能性があるため注意が必要です。
痛み止めに関する注意点
抜歯後には歯科医師から痛み止め(例: アセトアミノフェン、イブプロフェン)が処方されます。指示された用法・用量を守り、痛みが強い場合や予防的に服用することで、痛みをコントロールできます。
- 痛みの期間
- 痛みは通常1~2日程度がピークで、徐々に軽減していきます。処方された薬が切れても痛みが続く場合は、歯科医院に相談してください。
出血に関する注意点
抜歯直後にガーゼを噛んで止血します。30分~1時間ほどしっかり噛んでください。ガーゼを外しても出血が続く場合は、新しいガーゼを噛んでください。
強くうがいをすると血餅(血の塊)が取れ、再出血する可能性があるため、術後24時間は軽くうがいをする程度にしましょう。
食事に関する注意点
抜歯当日は、スープやヨーグルトなど柔らかい食べ物を摂るようにし、硬いものや刺激物(辛い・熱い食べ物)は避けてください。
- 飲酒・喫煙の禁止
- 術後24~48時間は、血行を促進する飲酒や喫煙は控えてください。これらは治癒を遅らせたり、感染のリスクを高める可能性があります。
口腔ケアに関する注意点
抜歯当日は、抜歯部位を避けて優しく歯磨きを行います。翌日からは、歯科医師の指示に従って患部周辺を清潔に保つようにします。
消毒効果のある洗口液を処方された場合は、歯科医師の指示通りに使用してください。ただし、強くうがいすることは避けてください。
その他の注意点
術後は、激しい運動や長時間の入浴は控え、血流が促進されることで腫れや出血が悪化するのを防ぎます。
異常を感じたら歯科医院へ
強い痛みや腫れが1週間以上続く場合、出血が止まらない場合、または発熱や膿が出る場合は、感染やドライソケット(血餅が取れて骨が露出した状態)の可能性があるため、早急に歯科医院を受診してください。
まとめ
抜歯後は腫れや痛みが生じることがありますが、適切なケアと歯科医師の指示を守ることで順調に回復することが期待できます。腫れや痛みは通常1週間ほどで治まりますが、異常を感じた場合は早めに歯科医院を受診しましょう。
飲酒・喫煙、強いうがい、患部の刺激を避け、回復をサポートする生活を心がけることが大切です。